BricsCAD 作図補助(グリッド、スナップ)

作図するにあたり、作図を補助してくれるグリッドとスナップの設定をします。

グリッドは作図の目安となります。方眼紙に作図するイメージです。
スナップは、カーソルに動きに制御をかけることができます。

グリッドの表示、非表示、スナップのオン、オフは簡単に設定できます。
必要な時に設定してお使いください。

画像の説明

デフォルトでグリッド表示をオンにすると、同じ色で格子の表示となり非常に見ずらい設定となっています。
グリッドの表示には、格子または、点を設定できます。

・グリッド設定

設定するには、メニューの[設定]から行うか、下のステータスバーにある、グリッド、スナップアイコンから
設定することができます。設定する場所は、どちらも一緒です。
ここでは、ステータスバーにあるグリッド、スナップボタンからの設定を説明します。

画像の説明

上図のようにステータスバーのグリッド、もしくは、スナップボタンにマウスを移動し、
マウスの右ボタンをクリックします。メニューが表示されるので、[設定]を選択します。

画像の説明

●グリッド間隔設定

[設定]ダイアログが表示されます。
グリッドの間隔は、上図の「グリッド単位」の設定にて決定されます。
標準では、xが10、yが10 となっているので、10mm間隔となっています。
この、xの値とyの値を変更することにより、間隔を変更することができます。
作業しやすい間隔に設定してご使用ください。

●グリッドスタイル設定

グリッドの表示を点にしたい場合に
□2Dモデル空間の点グリッド
に、チェックを入れます。

画像の説明

グリッドを格子で使用する場合、主グリッドの色を「水色」に変更すると、見やすくなります。(背景色が黒の場合)
副グリッドの色は 254

画像の説明

主グリッドの項目欄の 5 の数値は、主グリッドの間隔となります。
主グリッドの間を副グリッドで 5分割する。

背景色を白で使用する場合は、
主グリッド  : 253
副グリッド  : 254
の値で見やすくなるかと思います。

●スナップ設定

カーソルの動作範囲を設定します。
スナップ間隔がグリッド間隔と同じ場合、スナップを有効にした時に
グリッド上にしかカーソルが移動できなくなります。

画像の説明

効率的に作業できるように、設定してください。
いつでも、この設定から変更できます。

以上

BricsCAD 3D 直方体の作図と表示

BricsCAD にて3D作図を行います。
※BricsCAD V17にて作業しております。

【操作方法】
1.ワークスペースが、「2D作図」になっている場合は、「3Dモデリング」に変更します。

画像の説明

2.XY座標系に、適当に矩形を作図します。

画像の説明

3.まず、右下のステータスバーにある、(1)「クワッド」アイコンをオンにします。
(2)右上にある、「モード選択」ツールバーの「エッジ」、「面」、「境界検出」アイコンを選択しておきます。
(3)ルックフロムコントロールにて「左上正面」を選択し、画面を図のように変更します。
(4)矩形の中にカールを移動すると、図形の境界を自動認識するので、クワッドメニューの「押出し」を選択します。

画像の説明

4.Z方向に適当に図形を押出します。

画像の説明

5.マウスのホイルボタンを回転して、画面を少し縮小表示します。

画像の説明

6.3Dソリッド図形をわかり易くするには、メニューの[表示]-[レンダリング]-[モデリング]を選択します。
図形に色が付き隠線が隠れるので、図形の向きなどもわかりやすく表示されます。

画像の説明

背景色が黒の場合は、図形の色は灰色で表示されます。このように背景色が白の場合は、図形色は黒となります。
これで、立方体の作図が完了です。

以上

BricsCAD 図形の一部の長さ変更(ストレッチ)

図形の一部の長さを変更する方法を説明します。

画像の説明

図形全体を一方向に一定の長さ伸縮させることができます。

1.右端にあるツールバーアイコンの「ストレッチ」を選択するか、メニューの「修正」-「ストレッチ」を選択します。

2.長さを変えたい図形全体を選択します。
右から左の選択窓で選択すると選択モレが少なくなります。
選択できたら「ENTER」で決定します。(※選択されていない図形は伸縮及び、移動されません。)

3.引き伸ばしたい図形の基点を決定します。

4.伸縮したい長さを入力、または、マウスで指定します。

5.図形全体を伸ばすことができます。

以上

BricsCAD 少数点以下の0を非表示にする

画像の説明

図のように小数点以下の0を付けたい場合、もしくは消したい場合の設定です。

【操作方法】

1.メニューの[設定]-[設定]を選択します。

2.設定ダイアログが表示されるので、
[寸法]-[基本の単位]-[小数点のゼロを省略]
 ■十進数法の末尾のゼロを省略
にチェックを入れます。
※少数点以下の0を表示させたい場合は、反対にチェックを外します。

画像の説明

・精度の変更は、精度の項目で桁数を入れます。

・小数点の区切り符号を変更したい場合は、小数点区切り符号の項目に
 変更したい記号を入力します。デフォルトはカンマになっています。

画像の説明

※既に入力された値は変更されません。再度、作図してください。

以上

BricsCAD 画層の管理(新規作成・変更)

画層とは、レイヤーとも呼ばれ、同じものです。画層を複数用意してそれぞれの画層に作図することにより、画層を表示、非表示、線種、色、非印刷、ロック等、細かな設定が可能となります。
図形は1つの画層に全て作図するのではなく、画層を分けて作図することをお勧めします。

●画層設定に関して

一般的に、画層やレイヤなどと呼ばれますが、BricsCADでは画層と呼びます。
画層は透明なフィルムのようなものとイメージしてください。

どのような作図をするか、画層を何枚使用するかなど決めて、各画層に作図していきます。

<上から見た状態>


<横からみた状態>


画層には、自由に名称をつけることができ、作成、削除が自由に行えます。

また、画層ごとに、非表示、保護、非印刷、色付けなどが行えます。

ただし、BricsCADでは、0画層、Defpoints画層は必ず存在し、名前変更や削除することはできません。
画層を作成しない場合、全て0画層に作図されます。
一枚の画層で、図形の一部を非印刷にしたり、非表示にすることはできません。

●基本的な画層(参考)

画層名線種線の太さ備考
極太線濃い灰色(8)CONTINUOUS0.7切断位置指定等
外形線黒(white)CONTINUOUS0.5オブジェクトの見える部分の形状
寸法線黄(yellow)CONTINUOUS0.18寸法値含む
かくれ線濃い灰色(8)HIDDEN20.18見えない部分の形状
中心線青(blue)CENTER20.18図形の中心を表す
想像線濃い灰色(8)PHANTOM20.18隣接部分を参考に表す
文字黒(white)CONTINUOUS0.35文字



●画層新規作成

画層を作成する場合は、名前を付けておきます。また、画層にはそれぞれ、色や線種を割り付けることができます。

【手順】

1.プロパティバーの「画層」アイコンをクリックするか、メニューの「設定」-「画層管理」-「画層管理」をクリックします。

画像の説明

2.図面エクスプローラ画層ダイアログが表示されます。
デフォルトでは、「0画層」があるだけです。
※この画層の名称を変更することはできません。
「新規」アイコンをクリックします。

画像の説明

3.新しく「新規画層1」として画層名が入力できる状態で画層が作成されますので、
ここでは、「寸法線」と名前を変更して「ENTER」キーを押して画層を作成しておきます。

画像の説明

4.色を変更します。色項目をクリックすると、「色を選択」ダイアログが表示されるので、
指定したい色を選択して、「OK」をクリックします。

画像の説明

5.再度、「新規」アイコンをクリックして、今度は画層名を「図枠」とします。
この時、寸法線を選択したまま、新規作成すると、選択された画層の属性を引き継ぎます。色が黄色となるので、紺色に変えておきます。
次に、「線の太さ」の項目を選択し、下矢印をクリックして「0.25mm」を選択します。

画像の説明

6.画層を削除したい場合は、削除したい画層を選択して、削除アイコンをクリックしてください。
削除できます。

画像の説明

7.画層が2つ作成できたので、図面エクスプローラ-画層ダイアログの右上の[x]ボタンをクリックして終了します。

●画層を変更する

画層を変更して、作図する方法を説明します。

【手順】

1.一旦、現在の0画層に矩形を作図します。「スナップ」をONにして、200×100の矩形を作図します。

画像の説明

2.次に、左上の「画層コントロール」の下矢印をクリックして、「寸法線」画層を選択します。
この時、画層の中に、「Defpoints」という画層が出来ていますが、こちらは、自動的に作成される画層です。
削除、リネームは出来ませんので、そのままにしておいてください。

画像の説明

3.画層が「寸法線」に変わりますので、そのまま、矩形に「寸法線」コマンドで寸法を入力します。
寸法線の色が黄色になって作図できます。

画像の説明

4.そのままの画層で、図枠用の矩形を0,0原点から横420、縦297で作図します。
黄色の線で矩形が作図されますが、その矩形を選択し、画層を「図枠」に変更します。

画像の説明

5.図枠を簡単に変更することができます。
先に画層を変更して作図していけば、図形を選択する手間は、省けます。
間違えて、違う画層に作図してしまった場合、今のように簡単に変更できます。

画像の説明

以上

BricsCAD 印刷のページ設定登録

「印刷設定を簡単にするためのページ設定登録方法」について説明します。
(※ファイルに登録されますので、共通で使用するテンプレートファイルに登録しておくと便利です。)

印刷する為には、プリンタ、用紙、印刷範囲、印刷尺度、印刷スタイルテーブル、用紙の向きなどいろいろな設定が必要です、
あらかじめそれらを「ページ設定」として登録しておくことにより、印刷する時に選択して簡単に印刷設定することができます。

画像の説明

●設定方法

・BricsCAD V23-V24
・BricsCAD V19-V22

・BricsCAD V23-V24の設定

1.メニューの「挿入」-「ページ設定管理」を選択します。

2.「図面エクスプローラ」が起動し「ページ設定管理」が選択されて表示されます。

3.「ページ設定管理」の「新規」アイコンをクリックすると、「新規ページ設定」ダイアログが表示されるので、印刷対象のレイアウトを「●モデル空間 or 〇ペーパー空間」 にするかを選択し、「名前:」の欄に印刷設定用の「ページ設定名」を入力して「作成」ボタンをクリックします。

4.「ページ設定」ダイアログが表示されます。「ページ設定名」①が表示されています。
後は、通常の印刷する設定を設定します。設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

5.「図面エクスプローラ」ダイアログが再度表示され、「ページ設定管理」項目に設定した名称が追加されます。
後は、図面エクスプローラを閉じて、設定は完了です。
複数の用紙サイズ、尺度で登録しておくと良いでしょう。

・BricsCAD V19-V22の設定

1.メニューの「ファイル」-「ページ設定管理」を選択します。

画像の説明

2.「図面エクスプローラ」が起動し「ページ設定」が選択されて表示されます。

画像の説明

3.「ページ設定」の「新規」アイコンをクリックし、「新規ページ設定」ダイアログにて
〇モデル空間 か 〇ペーパー空間 にするかを選択し、「名前:」の欄にページ設定名を入力して「作成」ボタンをクリックします。

画像の説明

4.「ページ設定」ダイアログが表示されます。ページ設定名が表示されています。
後は、通常の印刷する設定を設定します。設定が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。

画像の説明

5.「図面エクスプローラ」ダイアログが表示され、設定した名称が追加されます。
後は、図面エクスプローラを閉じて、設定は完了です。
複数の用紙、尺度で登録しておくと良いでしょう。

画像の説明

以上

KBCTOOL2 40.文字入力・数値カウントアップ

KBCTOOL2(LISP版)の使い方の解説です。

40.文字入力・数値カウントアップコマンド

 文字入力を行うにあたり、接頭。接尾文字を追加し、カウントアップ部のカウントアップを自動、手動で行うことができます。
カウントアップは、無しと10進、16進、8進で行えます。
自動カウントアップは、方向と間隔と回数を指示しカウントアップ入力できます。

【操作】
1.画像の説明 文字入力・数値カウントアップコマンドアイコンをクリック。

画像の説明

●カウントアップしない場合


2.入力文字枠の真ん中の枠に入力したい文字を入れます。

3.カウントアップの枠で ●無し を選択し、文字高さ、尺度を選択します。

画像の説明

4.挿入位置を指示と出るので、一旦、文字を表示させる為、どこでも良いのでマウスをクリックします。
 次に、カーソルに入力したい文字が表示されるので、今度は配置したい場所を指示します。

画像の説明

5.文字入力は完了です。

●手動でカウントアップしたい場合


2.カウントアップしたい数値を入力文字枠の真ん中の枠に入れます。
 数値以外の文字を接頭か接尾に入力します。
 ※文字と数値は分けて入力してください。

3.カウントアップ方向と間隔で、●自動連続無 を選択します。

4.カウントアップの枠で 10進、16進、8進を選択します。
文字高さ、尺度を選択します。

画像の説明

4.挿入位置を指示と出るので、一旦、文字を表示させる為、どこでも良いのでマウスをクリックします。
 次に、カーソルに入力したい文字が表示されるので、今度は配置したい場所を指示します。
再度、配置したい位置を指示します。カウントアップしながら文字を入力できます。

画像の説明

5.「ENTER」、「Esc」をクリックして完了です。

●自動でカウントアップしたい場合

2.カウントアップしたい数値を入力文字枠の真ん中の枠に入れます。
 数値以外の文字を接頭か接尾に入力します。
 ※文字と数値は分けて入力してください。

3.カウントアップ方向と間隔で、●上下左右を選択し、間隔、回数を入力します。

4.カウントアップの枠で 10進、16進、8進を選択します。
文字高さ、尺度を選択します。

画像の説明

4.挿入位置を指示と出るので、一旦、文字を表示させる為、どこでも良いのでマウスをクリックします。
 次に、カーソルに入力したい文字が表示されるので、今度は配置したい場所を指示します。
入力した方向、間隔、回数分カントアップしながら文字が入力できます。

画像の説明

5.完了です。

KBCTOOL2(LISP版)の紹介ページ

BricsCAD 文字の修正に関して

文字を修正する場合、修正方法が2通りあります。
(※テキストのインプレース編集対応は、BricsCAD V18.2からサポートされています。)

画像の説明

文字の編集には、「インプレイスエディタ」方法と「ポップアップダイアログ」の方法があります。

●設定方法

1.コマンドラインに 「 TEXTED 」と入力し「Enter」をクリック。

画像の説明

2.値により、動作が変わります。文字をダブルクリックして動作します。

 0か2 = インプレイスエディタ  画面上の文字をそのまま修正する

画像の説明

 1   = ポップアップダイアログ  にて修正します。

画像の説明

以上

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