BricsCAD 画面構成(各名称)

V23よりMENU画面が多彩になりました。

BricsCADの画面構成の説明です。V21での画面です。
リボンメニューは初期値では表示されていません。その他のメニューも使用端末などで
変更できますので、多少違ってきます。

1.タイトルバー
 タイトルバーには、現在のBricsCADのライセンスレベル及び、アクティブウィンドウのファイル名が表示されます。
初期値は「Drawing1.dwg」ですが、保存時にファイル名を変更して登録してください。

2.メニューバー
 メニューがおおまかに分類されており、その分類名がメニューとして表示されています。
各メニューを選択すると、それぞれのサブメニューが表示されます。

3.ツールバー
 各細かなメニューの分類毎にコマンドが集まり、それぞれ、ダイレクトにコマンドを起動できるようにアイコン化
されています。ツルーバーも良く使用するコマンドツールバーのみを表示したり、あまり使わないコマンドは非表示に
したり、自由にカスタマイズできます。

4.リボンメニュー
 リボンメニューは複数のタブで構成されており、各タブにはそのタブに関連したコマンドが大小のアイコンで表示
されたパネルに配置されています。タブを選択すると表示が切り替わります。

5.ドキュメントタブ
 現在読み込まれているファイル名がタブに表示され、そのタブを選択することにより簡単に表示を切り替えることができます。

6.作図領域
 クロスヘアカーソルを使用して作図を行う領域です。作図の補助となる、グリッドを表示することもできます。
作図領域の色は自由に変更できます。

7.ルックフロムコントロール
 表示の座標系を変更することにより、三次元などの図形の見方を簡単に変えることができます。

8.プロパティーバー
 図形の作図画層や色、線種、座標などの情報を確認したり、変更することができます。

9.「モデル」と「レイアウト」タブ
 BricsCADの作図空間には、「モデル空間」と「レイアウト空間」の2種類があり、用途や作図機能によって使い分けることができます。
それぞれのタブを選択することにより切り替えできます。

10.プロンプトメニュー
 オプションコマンドがそのままメニューとして表示されます。

以上

BricsCAD 直線の作図(ダイナミック入力、相対座標入力)

正確な図形を描くには、長さと角度の指定が必要です。
BricsCADでは正確な図形を描くために、ダイナミック入力、絶対座標、相対座標、極座標入力の4通りの方法があります。

画像の説明

●ダイナミック入力作図

まず、ダイナミック入力の場合、設定を確認します。LINEコマンドを実行し、始点を指示してから直線の伸ばしたとき、長さを入力する枠と角度が表示されている場合、ダイナミック入力がONとなっているので、そのまま、次の作業を行ってください。
直線だけで、何も表示されない場合は、ダイナミック入力がOFFとなっているので、画面右下にあるステイタスバーの「ダイナミック」の項目をクリックし、ONにしてください。

画像の説明

45°の角度の100の長さの線を作図してみます。

1.コマンド選択「線分」ボタンを選択します。

2.直線を引くための始点を指示します。

3.長さ入力の欄が青色になるので、直接その枠に長さ 100 を入力します。ここで「ENTER」キーをクリックすると決定してしてしまうので、「TAB」キーを押してください。

4.長さが100に固定され、角度入力の欄が青に変わり角度が入力できます。45と入力し「ENTER」で決定します。

5.間違って決定してしまった場合は、キーボードから「U」を入力することにより1つ前の状態に戻ります。(入力は半角文字です)

6.終了するには、再度「ENTER」キーをクリックしコマンドを終了します。

●相対座標で線を作図

指定した位置から作図したいポイントまでの線の作図方法を説明します。キーボードからの数値入力となります。LINEコマンドを実行し、始点を指示してから直線の伸ばした位置までのx座標、y座標をキーボードから入力し、実行します。
単純に X座標 100 Y座標 200 の位置へ作図したい場合、100,200 と入力すると絶対座標に作図されます。
相対座標で入力したい場合、@100,200 と先頭に @ を付けると相対座標となります。

1.コマンド選択「線分」ボタンを選択します。

2.直線を引くための始点を指示します。

3.コマンドラインに @100,200 と入力し、「ENTER」キーをクリックすると決定します。

4.この時入力、x、yの数値は、始点からみて上方向、右方向はプラスの数値を、下方向、左方向はマイナスの数値を入力してください。例えば、左下に引きたい場合は、@-100,-200 となります。

5.終了するには、再度「ENTER」キーをクリックしコマンドを終了します。

以上

BricsCAD ハッチングのカスタマイズ

BricsCADのハッチングパターンをカスタマイズする方法です。

【操作】

1.まず、カスタマイズファイルの作成場所を確認します。

[設定]-[設定]-[プログラム オプション]-[ファイル]を選択
「ファイル サーチ パス」を選択してください。
右端に[…]のアイコンが表示されるので、このアイコンをクリック。

画像の説明

通常カスタマイズファイルの作成先は「Support」フォルダとなります。
「Support」フォルダは、「c:\Program Files\・・・」ではないほうです。

画像の説明

ユーザー毎に設定される、フォルダーの方をクリックすると、全て選択状態となるので、マウス右ボタンのメニューでコピーします。
(Windows7の場合、c:\Users\ユーザー名\AppDate\Roaming\Bricsys\BricsCAD\バージョン\ja_JP\Support\ となっているフォルダです。)
「設定」のダイアログは閉じます。

2.次に、エクスプローラーを起動して、今コピーしたフォルダー情報を下図の赤い枠の所にコピーして、「Support」フォルダーを開いてください。

サポートフォルダー

3.ここに、「メモ帳」などのテキストエディタでハッチングパターンを登録する「*.pat」ファイルを作成します。

画像の説明

ファイルの作成書式

例)
TESTHACH.pat

ファイルの内容
 ーーーーーーーーここから
 *TESTHACH, ;テストハチングパターン [#d268dafd]

 45,0,0,0,20
 45,2,0,0,20
 45,4,0,0,20
 ーーーーーーーーーここまで
以上

画像の説明

<内容説明>

ファイル名
TESTHACH.patとし、拡張子は「pat」としてください。

●記載内容

 *TESTHACH(ファイル名を書きます。),  ;コメントが書けます。無くてもOK [#w2f99d41]
※ファイル名の最後は必ず、”,” で区切ってください。*は必ず先頭に記述してください。

45,0,0,0,20 (これで1本の線です)

内容、45は 45度の角度の線
次の0,0はラインの開始位置、X,Y座標です。2本目の線との間隔や、破線の場合のズレが発生できます。

4番目の 0 は、2本目のY方向の開始位置です。
最後の 20 は 1本目と2本目の間隔です。

画像の説明

パターンは実線の場合は、以上でOKです。

破線の場合は、最後に
破線のラインの長さと空白の長さを指定します。

ハッチングパターン作成

最後に、ファイルを保存して終了です。
ハチングの「パターン」の「種類」を「カスタム」にして名前の[…]アイコンをクリックすると、作成したファイルが表示されます。選択し、OKで完了です。

BricsCAD 平行線の作図(オフセット)

BricsCADで作図にあたり、平行線を作図する方法です。
いろいろな方法がありますが、オフセットコマンドを使用した方法を説明します。

画像の説明

今ある線を距離を指定して平行に作図することができます。

●オフセットコマンドを使用したライン作図

1つの斜め線に100mm離して同じように線を作図します。

1.コマンド選択「オフセット」ボタンを選択します。メニューの[修正]-[オフセット]からも選択できます。

2.コマンドラインにオフセット距離を入力と表示されるので、100と入力し「Enter」をクリックします。

3.コマンドラインに「図形を選択」表示されるので、オフセットしたい図形を選択すると、カーソルがある方向に100mm離れて図形が表示されます。どちら側に作図したいか、カーソルで選択します、両側に作図したい場合は、「B」を入力します。

4.今回は、右側に作図してみますので、右をマウスでクリックします。再度、図形を選択すると、その図形から100mmの位置に作図できます。終了する場合は、「ENTER」で終了です。

以上

BricsCAD ツールバーの追加表示

ツールバーアイコンからのコマンドの起動は、手数が少なく便利です。初期のツールバーは基本的なものしか表示されていないので、作図によく使用するコマンドのツールバーの表示方法を説明します。

ツールバーアイコンのある位置にマウスカールを移動し、その位置でマウスの右ボタンをクリックします。

画像の説明

そこで表示したメニューの一番上にある、「BRICSCAD」を選択します。

画像の説明

すると、図のように、コマンドのツールバーアイコンが表示されるので、そこからよく使用するコマンドのツーバーアイコンを選択し画面に表示させ使用してください。

ツールバーを移動するには、ツールバーアイコンの名称の部分にマウスカーソル移動し、マウスの左ボタンでドラッグして好きな場所に移動してください。
メニューの近くに移動すると、ドッキングさせることができます。

画像の説明

ドッキングしたツールバーアイコンを移動させるには、画面の赤丸部分、グレーの色で ・・・・ になっている部分に再度、マウスカーソルを移動しドラッグすると、移動させることができます。

画像の説明

以上

BricsCAD 境界検出を解除するには

2D作図モードにて、マウスが図形内に移動した場合、境界部分が自動的に選択状態になる場合、以下の方法で解除できます。

画像の説明

BricsCADを使用して2D作図する場合、
ワークスペースが「3Dモデリング」などになっていて、モード選択ツールバーの「境界検出」アイコンがONの状態となっていると、ワークスペースを「2D作図」にしても境界検出状態となります。

解除したい場合は、「ワークスペース」を「3Dモデリング」に変更し、
モード選択ツールバーの「境界検出」アイコンをOFFにしてください。

画像の説明

または、コマンドラインに以下のコマンドを入力し、値を0にします。

SELECTIONMODES      値:0

以上

BricsCAD デフォルトのメニューが消えた場合

 LISPなどのプログラムを誤ってロードした場合の確認方法です。
誤って部分cuiファイルを、メインcuiファイルとして読み込んでしまった場合、
デフォルトのBricsCADのメニューが消えてしまい、カスタマイズのメニューのみになってしまいます。

画像の説明

その場合の確認方法です。デフォルトのメニューは下記のフォルダに入っています。

C:\Users\(ログインユーザ)\AppData\Roaming\Bricsys\BricsCAD\(BricsCADのVer)\ja_JP\Support\default.cui
※(  )の中は、使用中のログインユーザー及び、BricsCADのバージョンにより違います。

下図の赤枠の部分が、上記のフォルダー以外になっている場合は、上記に変更してください。

画像の説明

上記は問題ない場合、「default.cui」ファイルが壊れている可能性があります。

その場合、ブログ内の「BricsCAD 部分CUIファイルを読み込んでもコマンドが消えてしまう」の記事を読み、
対処してみてください。

以上

BricsCAD 寸法線付きで寸法値移動する方法

BricsCADの寸法値を寸法線付きで移動する方法です。

画像の説明

寸法値が狭い場所で入りきれない場合、寸法線付きで数値を移動方法の説明です。

●操作方法

1.移動したい寸法値を選択します。

画像の説明

2.プロパティバーを表示し、[フィット]の[文字移動]を選択し、「引出線付きで寸法値を移動」
を選択します。

画像の説明

3.寸法値が寸法線付きで移動できます。

以上

BricsCAD 幾何公差/データムの入力方法

幾何公差とデータムの入力が行えます。

画像の説明

●幾何公差

メニューの[寸法記入]-[幾何公差]を選択します。すると「幾何公差」ダイアログが表示されます。

画像の説明

「幾何公差」ダイアログが表示されます。

画像の説明

最初の「Sym」の枠をクリックすると、「位置度」、「同軸度」、「対照度」、「平行度」などの
公差記号が選択できます。

画像の説明

次の「公差1」、「交差2」の欄には、Φを数値の前に入れるか、入れないか選択します。次の四角枠には
公差の数値を入力します。

画像の説明

最後に「マテリアル条件」を入力できます。

画像の説明

●データム

メニューの[寸法記入]-[幾何公差]を選択します。すると「幾何公差」ダイアログが表示されます。

画像の説明

「幾何公差」ダイアログが表示されます。

画像の説明

データム識別子を枠に入力します。「A」など。
入力できたら、「OK」をクリックして決定します。

画像の説明

配置したい場所をクリックして配置します。

画像の説明

ラインを付ける場合は、寸法線スタイルをデータム用に変更し、コマンドラインに「QLEADER」と入力して「ENTER」キーをクリック。
1点目と2点目を指示。「ENTER」、「ENTER」、「ENTER」をクリックして終了します。

画像の説明

入力が完了します。

画像の説明

BricsCAD グリッドの表示を変更したい[GRIDSTYLE]

BricsCAD のデフォルトのグリッドスタイル設定は格子状になっており、全て明るい白なので、
非常に見ずらくなっているので、グリッドスタイルの変更方法を記載します。

【操作】

●グリッドを点にする


1.ステータスバーにある「グリッド」の項目にマウスカーソルを移動し、その上でマウスの
 右ボタンをクリックし、表示されたメニューの「設定」を選択します。

画像の説明

2.「設定」ダイアログが表示されるので、「グリッドスタイル」の項目の前の「+」をクリック
 詳細が表示されるので、
  □2Dモデル空間の点グリッド
 にチェックを入れます。

画像の説明

3.右上のウィンドウを閉じる「x」をクリックし、ダイアログを閉じたら、マウスのフォイルを
 回して画面を拡大縮小すると、グリッド表示が点に変わります。

画像の説明
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