BricsCADにて3D図面を作成するにあたり、スケッチ作図用の3つの面を作成しておくことにより、正面、平面、右側面の図形を作図しやすくします。
【作成方法】
1.リボンMENUの「スケッチ」タブの「長方形」コマンドを選択します。
2.コマンドラインに「-100、-100」と入力し、「Enter」を押し、ダイナミック入力で対角線側のXの長さとYの長さを「200」で入力し、一辺 200 の矩形を作図します。 (※作図する矩形の大きさは好みにより変更ください。0,0原点を中心に左右上下に均等に作図しておきます。)
3.「サーフェス」タブの「リージョン」コマンドを選択します。
4.矩形を選択し、「Enter」をクリックします。表示が変わらない場合、プロパティパネルの「表示スタイル」が「2Dワイヤフレーム」になっていますので、「モデリング」に変更しておきます。矩形範囲にリージョンが作成されます。
5.リージョン面を選択し、メニューの「サーフェス」タブ、編集の中の「ステッチ」コマンドを選択します。「リージョン」が「サーフェス面」に変更されます。
6.次に、正面から見た場合の矩形のサーフェス面を作成します。コマンドラインに「UCS」と入力し「Enter」を押します。「UCS原点を指定...」と表示されるので、オプションの「X」を選択します。コマンドラインに「X軸回りの回転角度を入力 <90>:」と表示されるので、そのまま、「Enter」を押します。
7.UCS座標が下図のように表示されますので、表示方向を「正面」をクリックして変更します。
8.正面からの表示方向が、XY座標辺面となるので、1~5の操作を行い同じように矩形のサーフェス面を作成してください。
9.コマンドラインに「UCS」と入力し、実行します。今度は、オプションで「Y」を選択します。「Y軸回りの回転角度入力」で再度90°回転させます。
10.UCS座標が下図のように表示されますので、表示方向を「右」をクリックして変更します。
11.今度は、右からの表示方向が、XY座標辺面となるので、1~5の操作を行い同じように矩形のサーフェス面を作成してください。
12.これで、3面のサーフェス面が作成できたので、UCS座標は、UCSコマンドを入力し、ワールド座標にもどしておきます。
13.新しく画層を作成し、その画層に3面を移動させます。
14.3D拘束時に面が誤って移動しないように、固定の拘束をかけておきます。各面を選択し、「パラメトリック化」の「固定」コマンドを実行します。
15.メカニカルブラウザを表示し、上部の各「固定_1~3」を選択し、下部の「名前」部分を選択して「平面」「正面」「右側面」と名称を分かり易く変更しておきます。
16.「ボディー1~3」に関しても「平面」「正面」「右側面」に変更します。
17.作成した画層の設定は、以下のように設定しておきます。 ロック画層をロック、色を141、透過性を40、印刷は非印刷 とします。
18.最後にテンプレートとして名前を付けて保存しておきます。
以上
【使用方法】
1.表示方向で作図したい面の方向を選択します。
2.DUCS(ダイナミックUCS)がONになっていることを確認します。
3.長方形コマンドを実行すると、作図する面が自動的にXY座標となり、作図できます。
4.押し出しコマンドを起動して、両側に押し出します。
5.作図が完了し、面が不要になった場合、フリーズして面を非表示にしておきます。
6.面を非表示にして処理を完了していきます。
以上