BricsCAD 2Dパラメトリックブロックの作成(V20以降)

BricsCAD V20で追加されたパラメトリックブロック機能を使用して作成する方法を説明します。

【操作方法】

1.枠図形をパラメトリックで大きさを変更するブロックを作成します。
まず、図形を作成し図形の相互間に2D拘束を作成します。幅、高さを指定して図形を変更できるようにします。

2.2D幾何拘束コマンドで、一部図形の長さを変更することにより他の図形も追従して大きさが変わるようにしますが、基点は固定しておき、そこを中心として大きさが変えられるようにしておきます。リボンmenuの「2Dパラメトリック」タブを選択し、「2D幾何拘束」の「固定」コマンドを選択し、コマンドラインでオプションの「図形(E)」を選択し、基点となる縦の図形を選択し固定とします。

3.次に、上部幅を変更した場合に縦の図形のラインが斜めにならないように、高さを変更した時に上部と下部のラインが斜めにならないように「平行」拘束を図形に指定します。
「2D幾何拘束」の「平行」コマンドを選択し、左右のライン、上下のラインを指示します。

4.次に、幅、高さを変更した時に、図形が外れないようにする為に「一致」コマンドにて縦と横のラインを一致させておきます。「一致」拘束は図形と点での指示となりますので、最初に縦のライン、次に横の端点を指定します。これを4か所指示します。
「一致」コマンドを選択し、最初に楕円の部分の図形を選択し、そこに繋がっている赤丸部分の点を指示します。

5.次に、「2D寸法拘束」を指定します。斜めの平行にならないように、一部、角度寸法にて90°の指定をしておきます。「2D寸法拘束」の[角度寸法]コマンドを選択します。

6.コマンドラインに「線分」を選択とでるので、左側の縦ラインと底辺の水平ラインを選択し、角度を90°に設定します。

7.幅と高さのユーザープロパティを、WとTで作成しておきます。リボンmenuの「管理」-「ユーザーパラメータ」をクリックします。クリックするとメカニカルブラウザにパラメータが追加されます。

8.メカニカルブラウザに追加されたパラメータをクリックし、名前を「W」、値を「900」に変更しておきます。上の枠からでも、下の枠からでも修正できます。

9.同じような操作でパラメータを「T」値を「1000」として作成しておきます。

10.次に枠の幅と高さにパラメータを指定します。リボンmenuの「2Dパラメトリック」-「2D寸法拘束」の「水平寸法」コマンドを選択します。ポイントは1点、2点と図のように指示します。

2点を指示した後に寸法値の指示となりますが、ここで、先程作成した、ユーザーパラメータの「W」を指定しておきます。

11.同じ「水平寸法」コマンドで両脇にも長さを指定しておきます。

12.次に「垂直寸法」コマンドにて下図の〇の位置を指定します。

2点を指示した後に寸法値の指示となりますが、ここで、先程作成した、ユーザーパラメータの「T」を指定しておきます。

13.同じ「垂直寸法」コマンドにて下図のような反対側の高さも指定しておきます。これで、設定が完了です。

14.最後にブロックとして登録しておきます。作図した図形を全て選択し、「基点コピー」コマンドで基点を指定してコピーしておきます。

15.リボンmenuの「挿入」タブの「ブロック編集」コマンドを選択します。

16.「ブロック定義の作成または編集」ダイアログが開くので、登録したいブロック名を入力し、「OK」ボタンをクリックします。

17.ブロック編集画面に変わり、図形が消えるので、この状態で登録したい図形を作図するか、コピーしておいた図形を貼り付けます。

18.「0,0」原点に貼り付けます。

19.図形の設定に問題なければ、このままブロックとして保存します。修正、追加があれば、編集しておきます。問題なければ、menuの「ブロックを保存」アイコンをクリックし、ブロック編集モードを終了します。

20.これで、パラメタブロックの登録は終了となりますので、ブロックを挿入して動作を確認してみてください。ただし、内部ブロックでの登録となりますので、作成したファイル内のみブロックが存在します。他の図面でも使用したい場合は、外部ブロックとして登録してください。

21.プロパティパネルにて寸法を変更することができます。

以上

BricsCAD V23の詳しい説明は以下のURLをご覧ください。

Shopping cart0
There are no products in the cart!
Continue shopping