BricsCAD 可視状態パラメトリックブロックの作成(V21 以上) VISIBILITYSTATES

可視状態パラメトリックブロックとは、いくつかの形状を登録し、その形状ごとに設定を指定して表示、非表示を制御して形状を簡単に変えることができるブロックです。

※BricsCADの可視状態は、AutoCADの可視状態とは互換性がありません。AutoCADでBricsCADの可視状態パラメトリックブロックを含む図面を開くと、BricsCADに保存されたとおり表示されますが、ことブロックをAutoCADで編集したり、別の図面にコピーしたりすると、ブロック内のすべての図形が表示されるようになりますので、ご注意ください。

【操作方法】

1.最初に「可視状態」パネルを開いておきます。リボンmenuの開いている場所にて、マウスの右ボタンをクリックし、ショートカットmenuから「パネル」-「可視状態」を選択します。

または、リボンmenuの「2Dパラメトリック」タブの「ブロック」-「可視性」を選択します。

2.「可視状態」パネルが開きます。あらかじめ登録する図形を作図しておきます。

3.あらかじめ作図しておいた図形を「基点コピー」コマンドで基点を指示してコピーしておきます。

4.リボンmenuの「挿入」タブの「ブロック編集」コマンド選択します。

5.「ブロック定義の作成または編集」ダイアログが開くので、登録したいブロック名を入力し、「OK」ボタンをクリックします。

6.ブロック編集画面に変わり、図形が消えるので、この状態で登録したい図形を作図するか、作図しておいた図形をコピーして貼り付けます。

7.「0,0」原点に貼り付けます。

8.「可視状態」パネルの右下にある赤丸の中の水色の「+」ボタンをクリックすると、「パラメータ」が1つ追加されます。

9.パラメータ欄の「縦三点リーダー」ボタンをクリックし、menuから「名前変更」を選択します。

10.枠の個数を変更したいので、「個数」と入力しておきます。次に、その下の「状態を追加」項目を選択します。

11.「状態_1」と、項目が追加されるので、その項目を選択して、名称を「3枠」に変更しておきます。とりあえず、図形はこのままで登録しておきます。

12.次に、再度、「状態追加」項目をクリックして、「2枠」とし、「2枠」の前の「〇」をクリックして選択状態にし、その欄の「縦三点リーダー」ボタンをクリックしてmenuから「図形を非表示…」項目を選択します。

13.「2枠」で非表示にしたい図形を選択し、「Enter」で決定します。

薄い青い色表示に変わります。

14.再度、「1枠」を追加し、非表示にしたい図形を選択し、「Enter」で決定します。

14.再度「3枠」の項目を選択し、「図形を非表示」項目を選択して、1枠用と2枠用の余分な図形を「3枠」用では非表示にしておきます。

15.同じように2枠用の項目を選択し、1枠用の図形を非表示状態にしておきます。

16.図形をそれぞれ、設定できたら、最後にmenuの「ブロックを保存」アイコンをクリックし、ブロックの編集モードを終了します。

17.これで、この図面内に「枠」ブロックが登録されたので、ブロックを挿入し、動作を確認してみます。「ブロック挿入」アイコンをクリックし、「ブロック挿入」ダイアログが表示されるので登録した「枠」ブロックを選択し、「OK」をクリックします。

18.「プロパティ」パネルを表示しておき、配置したブロックを選択すると、プロパティパネルの下にある「パラメータ」に「個数」項目が表示され、「3枠」と表示されています。この項目を選択し、「2枠」「1枠」に変更できます。

2枠を選択した場合

1枠にした場合

※この状態では、ブロックは、内部ブロックとして、登録した作業をした図面にのみ登録されています。他の図面でも使用する場合は、ブロックを外部登録する必要があります。

以上

BricsCAD V23の詳しい情報は以下のURLをご覧ください。

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