BricsCAD RText作成コマンド(ExpressTools)

ExpressToolsの「RText作成」コマンドの操作説明です。テキストファイルを読み込み配置するコマンドです。編集コマンドでは回転、高さ指定、スタイル変更できます。

【操作説明】

1.menuの「ExpressTools」-「文字」-「RText作成」コマンドを選択します。

2.コマンドラインに「カレント設定: スタイル=Standard 高さ=9.0000 回転=0」と現在の設定が表示され、「オプションを入力[スタイル/高さ/回転/ファイル/ディーゼル] : 」オプションを入力します。

3.ファイルから文字や文章を読み込む場合は、そのまま、「ENTER」キーを押すか、マウスで「<File>」を選択します。「テキストファイルを選択」ウィンドウが表示されるので、取り込みたいテキストファイルを選択します。

4.表示画面の真ん中に文字が表示されるので、配置したい位置を指定します。

5.文字を配置すると、再度、コマンドラインに「オプションを選択[スタイル/高さ/回転/編集]: 」と表示されるので、変更したい項目を選択し、コピーして貼り付けて実行します。

[オプション内容]

スタイル : 文字スタイルで設定した項目を割付します。
高さ   : 文字の高さを設定します。
回転   : 文章全体の角度を変更します。
編集   : 文章の内容を変更します。

そのままで問題なければ、「ENTER」キーをクリックして完了します。

6.操作2で、「ファイル」ではなく「ディーゼル」を選択した場合、文字入力ダイアログが表示されます。文字を入力し、「OK」ボタンで配置します。後の操作は同じです。

以上

BricsCAD DWGファイルのバージョン確認方法

DWGファイルのバージョンを確認する方法の説明です。バージョンを確認するにはDWGファイルをnoteなどのエディターで開きます。先頭にあるコードでバージョンがわかります。
バージョンコードは下の表で確認ください。

コードバージョン
AC1.2R1.2
AC1.4R1.4
AC1.50R2.0
AC2.10R2.10
AC1002R2.5
AC1003R2.6
AC1004R9
AC1006R10
AC1009R11/12
AC1012R13(LT95)
AC1014R14(LT97,98)
AC1015AutoCAD2000,2000i,2002
AC1018AutoCAD2004,2005,2006
AC1021AutoCAD2007,2008,2009
AC1024AutoCAD2010,2011,2012
AC1027AutoCAD2013,2014,2015,2016,2017
AC1032AutoCAD2018,2019,2020,2021,2022,2023

以上

BricsCAD ACMデータの編集に関して

BricsCADにてAutoCAD Mechanical(ACM)データが編集できるようになりました。ただし、まだ一部のデータは編集できません。下記表にてご確認ください。

ACM
データ
読込/表示分解削除移動コピーコピー
クリップ
プロパティ
編集
バルーン
引出線注記
パーツ参照
仕上げ記号
溶接記号
部品表
幾何公差
データム
フィーチャ
ID記号
エッジ記号
デーパ&
スロープ
標準部品
(ボルト等)
形状のみ
詳細図

※BricsCAD V23にて現在の状態です。

以上

BricsCAD 文字フォントに関して

BricsCADにおけるビッグフォント、SHXフォント、TrueTypeフォントは、それぞれ異なるフォント形式を表します、違いは次のようになります。

1.ビッグフォント(Big Fonts)

 ビッグフォントは、AutoCADで使用されている固有のフォント形式です。これらのフォントはアジアにある非ASCII文字をサポートする為に提供されている2バイトフォントです。文字スタイルにSHXフォント(シェイプフォント)を割り当てる際にはビッグフォント(全角文字)を指定する必要があります。Inventorの文字の設定はTrueTypeフォントのみ設定可能となっています。

BigFontsファイル名説明
extfont2.shx日本語フォント、JIS第1,第2水準と外字
japanease.shx日本語フォント
hangul.shx韓国語フォント
trad_chin.shx繁体字の中国語フォント
gbcbig.shx簡体字の中国語フォント

2.SHXフォント(Shape eXtended)

 AutoCAD独自のフォントで、シンプルな線でできたフォントです。CADの初期の頃、フォントは高効率になるようにコーディングされていました。コンピュータ処理能力が低い時代にテキストは描画表示の中でも遅い部分の1つであったために、AutodeskではSHX形式を開発しました。フォントがシンプルで表示が早くなります。txt.shxは、すべてのフォントの中で最も単純はファイルです。SHXフォントはBricsCADの他のオブジェクトと同様に線の太さ設定が出来ます。データ量も軽く作成できますが、特殊な記号(㎡や①など)が使用できません。また、ビッグフォントとセットで使用しないと日本語が使用できません。

SHXフォント説明
complex.shxセリフフォント
hangul .shx韓国語フォント
isocp .shxISO標準フォント(欧文)
italic .shx一筆斜体フォント
italicc .shx2ストローク斜体フォント
italict .shx3ストローク斜体フォント
Japanese .shx日本語フォント
monotxt .shx等幅フォント(すべての文字が同じ幅)
romanc .shx3ストロークのセリフフォント
romand .shxダブルストロークセリフフォント
romans .shx一筆書きのセリフフォント
romant .shx3ストロークのセリフフォント(RomanCと同じ)
simplex .shx非セリフフォント
trad_chin .shx中国語フォント
txt .shx最小限の非セリフフォント

3.ツルータイプフォント(TrueTypeフォント)

 ツルータイプフォントは、一般的なフォント形式の1つであり、多くのオペレーティングシステムで使用されます。TrueTypeフォントはアウトラインフォントとして知られ、曲線やベジェ曲線を使用して文字を表現します。AutoCADでもTrueTypeフォントを使用することができます。TrueTypeフォントは非常に幅広い文字セットとスタイルのバリエーションを提供し、一般的にデザインやグラフィックスに使用されます。

以上

BricsCAD プロキシ図形が四角で表示される場合

下図のようにプロキシ図形が輪郭ボックスのみで表示される場合、設定の「プロキシ表示」を確認してください。

menuの「設定」-「設定」を選択し、検索ボックスに「プロキシ」と入力し検索します。「プロキシ表示(PROXYSHOW)」の項目が「(2)すべてのプロキシ図形は輪郭ボックスだけを表示」になっていないか。

(2)の設定になっている場合は、下図の「(1)すべてのプロキシ図形にグラフィックイメージを表示」に変更してください。

ちなみに、プロキシ図形かどうかの確認は、menuの[設定]-[設定]で、検索項目に、「メカニカル2Dエディタ」と入力して検索してください。

「メカニカル2Dエディター(LOADMECHANICAL2D)」を「OFF」にしておくと、メッセージが表示されます。

プロキシ図形を読み込んだ時に下記メッセージが表示されます。表示したくない場合は、「ON」にしておきます。

以上

BricsCADのバージョンと対応OS

BricsCADのバージョンと対応OSのバージョンに関してまとめます。

BricsCAD VerOS Ver
BricsCAD V23Windows 11(64Bit)
  〃  10(64Bit)
BricsCAD V22Windows 11(64Bit)
  〃  10(64Bit)
  〃 8/8.1(64Bit)  
BricsCAD V21Windows 10(64Bit)
  〃  8/8.1(64Bit)
  〃  7(64Bit)
BricsCAD V20Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V19Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V16~V18Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V15Windows 10(32/64Bit)※V15.3以降で対応
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
  〃  Vista Service Pack2 以降
BricsCAD V14Windows 8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
  〃  Vista (32/64Bit)
BricsCAD V13Windows 8
  〃  7
  〃  Vista
  〃  XP with Service Pack 3

以上

BricsCAD モデルタブとレイアウトタブに関して

BricsCADの作図空間には、AutoCAD同様「モデル」タブと「レイアウト」タブが用意されています。これらは、タブをクリックすることにより切り替えることができます。

●レイアウトタブに関して

レイアウトには「モデル空間」と「ペーパー空間」の2つの空間があります。

・モデル空間とは・・・ベースとなる図面データの入力空間です。こちらの空間に図形を1/1で作図します。

・ペーパー空間とは・・・印刷するときのレイアウトを作成する空間です。モデル空間に作図した図形をビューポート枠をとおして表示させ、レイアウトを調整します。

レイアウトタブでは、下図のようにモデル空間の作図を表示する為に「ビューポート枠」を使用します。ビューポート枠を使用してモデル空間の作図の印刷したい範囲を表示しているイメージとなります。

●ビューポート枠内をダブルクリックすることにより、モデル空間が作業空間となります

※ビューポート枠が太く濃い表示となり、モデル空間の図形を拡大、縮小し操作できます。

●ビューポート枠は細い表示となりペーパー空間での作業となります

※モデル空間の図形にスナップすることはできますが、図形を選択や拡大、縮小することはできません。モデル空間の図形にスナップして、ペーパー空間上に寸法線を作図することができます。

レイアウトタブのペーパー空間に図枠を作成し、その図枠内にビューポート枠を指定して図枠内の配置を決めるように設定することができます。ビューポート枠内の図形の表示倍率を変えることにより、尺度変更することができます。

以上

BricsCAD 代替えフォント設定ファイル

他のCADのデータを読み込んだ時に、BricsCADが持っているフォントに表示を変えるファイルがあります。

C:\Users\[ログインユーザー名]\AppData\Roaming\Bricsys\BricsCAD\[BricsCAD バージョンNo]\ja_JP\Support

default.fmp

ファイルに指定されています。(txtファイルです)

最初に基のフォントを指定し、次に変えるフォントを指定します。

bigfont;japanese.shx

Bigfont → Japanease.shx に変更

フォント自体を置き換えるわけではないので、ご注意ください。

以上

BricsCAD 画層管理の各項目について

図面エクスプローラの「画層管理」に関して各項目の説明です。

1.カレント

カレント画層(現在作図選択されている画層)がどこか示します。カレント画層の項目に下記マークが表示されます。作図する場合、このマーク付いている画層に作図されます。

2.画層名

画層に分かり易く名前を付けます。その画層にはどのような図形が作図されているか、一目でわかるように付けておきます。項目をダブルクリックすることにより編集できます。

3.説明

画層の内容や目的を入力しておきます。項目をダブルクリックすることにより編集できます。
この時、複数の画層を選択しておくと、一つの項目説明を入力すると、選択した全ての項目に内容が反映されます。

4.オン/オフ

画層の表示/非表示を制御します。ランプアイコンが黄色の場合その画層は表示され、グレーの場合は、非表示となります。図面に表示されません。しかし、図面の再作図が必要な場合などは処理されます。作図作業で少し非表示にしておきたい場合などに使用すると便利です。
作図中の画層コントロール画面では、オン/オフアイコン(電球アイコン)は黒色で濃い黒色がオン状態、薄い灰色がオフ状態となります。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-19.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-20.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-21.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-22.png
ONOFFONOFF

5.フリーズ

画層のフリーズ/フリーズ解除を指定します。フリーズ状態の場合は、非表示となり、図形も再作図の対象外となります。多くの図形を作図して表示に時間がかかってしまう場合などに、フリーズしておくと処理時間が短縮されます。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-23.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-24.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-25.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-26.png
ONOFFONOFF

6.ロック

指定画層をロックします。ロック画層の図形は編集できません。表示していても選択できなくなります。「LAYLOCKFADECTL」システム変数によりロック画層の明暗を指定できます。デフォルトでは、暗い表示となっております。
ロック画層を選択すると、ロックされている旨のメッセージが表示されます。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-30.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-29.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-27.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-28.png
ONOFFONOFF

7.色

画層に作図されている図形の色を指定します。一つの画層または、複数の画層を選択しクリックすることにより変更することができます。図形に色指定している場合は変更されません。画層の色に変更したい場合は、図形の色の指定を「BYLAYER」で作図してください。

8.線種

画層に作図されている図形の線種を指定します。一つの画層または、複数の画層を選択しクリックすることにより変更することができます。図形に線種定している場合は変更されません。画層の線種に変更したい場合は、図形の線種の指定を「BYLAYER」で作図してください。

9.線の太さ

画層に作図されている図形の線の太さを指定します。

10.透過性

画層に作図されている図形の透過性を指定します。

11.印刷スタイル

印刷スタイルが表示されます。色を変えると自動的に変わります。通常は変更できません。

12.印刷

画層に作図されている図形を印刷する/しないを指定します。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-31.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-32.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-33.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-34.png
ONOFFONOFF

13.新規VP

レイアウトにあるビューポートに作図する/しないを指定します。OFFの場合、レイアウト空間のビューポート内にOFF画層では作図できなくなります。
通常この項目はONになっています。

14.マテリアル

画層に作図されている図形のマテリアルを指定します。

以上

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BricsCAD 線種尺度(LTSCALE)に関して

線種尺度という機能を使用して、線種の表示スケールを調整することができます。
破線や1点鎖線などの線種が実線に見えてしまう場合など、線種尺度を調節することにより表示を変えることができます。

プロパティパネルの項目の線種尺度とは違い、1つ1つのオブジェクトに設定するのではなく、図面全体の線種尺度が変更されます。

上図のように、LATSCALEを変更することにより、図面全体の線種尺度が変わります。プロパティパネルの線種尺度は、選択したオブジェクトのみに有効となります。ここで、個別に線種尺度を変更していた場合、下図のように、LTSCALを設定すると、個別線種尺度と合わさって大きなピッチとなりますので、個別に特別な変更がない場合、全体の線種尺度を変更する「LTSCALE」を使用して変更してください。

線種はそれぞれ、いくつかピッチが違うものがありますので、線の種類、図面の尺度によって線種尺度を大きくしてください。ピッチが拡大されきれいに印刷できます。

以上

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