BricsCAD 文字フォントに関して

BricsCADにおけるビッグフォント、SHXフォント、TrueTypeフォントは、それぞれ異なるフォント形式を表します、違いは次のようになります。

1.ビッグフォント(Big Fonts)

 ビッグフォントは、AutoCADで使用されている固有のフォント形式です。これらのフォントはアジアにある非ASCII文字をサポートする為に提供されている2バイトフォントです。文字スタイルにSHXフォント(シェイプフォント)を割り当てる際にはビッグフォント(全角文字)を指定する必要があります。Inventorの文字の設定はTrueTypeフォントのみ設定可能となっています。

BigFontsファイル名説明
extfont2.shx日本語フォント、JIS第1,第2水準と外字
japanease.shx日本語フォント
hangul.shx韓国語フォント
trad_chin.shx繁体字の中国語フォント
gbcbig.shx簡体字の中国語フォント

2.SHXフォント(Shape eXtended)

 AutoCAD独自のフォントで、シンプルな線でできたフォントです。CADの初期の頃、フォントは高効率になるようにコーディングされていました。コンピュータ処理能力が低い時代にテキストは描画表示の中でも遅い部分の1つであったために、AutodeskではSHX形式を開発しました。フォントがシンプルで表示が早くなります。txt.shxは、すべてのフォントの中で最も単純はファイルです。SHXフォントはBricsCADの他のオブジェクトと同様に線の太さ設定が出来ます。データ量も軽く作成できますが、特殊な記号(㎡や①など)が使用できません。また、ビッグフォントとセットで使用しないと日本語が使用できません。

SHXフォント説明
complex.shxセリフフォント
hangul .shx韓国語フォント
isocp .shxISO標準フォント(欧文)
italic .shx一筆斜体フォント
italicc .shx2ストローク斜体フォント
italict .shx3ストローク斜体フォント
Japanese .shx日本語フォント
monotxt .shx等幅フォント(すべての文字が同じ幅)
romanc .shx3ストロークのセリフフォント
romand .shxダブルストロークセリフフォント
romans .shx一筆書きのセリフフォント
romant .shx3ストロークのセリフフォント(RomanCと同じ)
simplex .shx非セリフフォント
trad_chin .shx中国語フォント
txt .shx最小限の非セリフフォント

3.ツルータイプフォント(TrueTypeフォント)

 ツルータイプフォントは、一般的なフォント形式の1つであり、多くのオペレーティングシステムで使用されます。TrueTypeフォントはアウトラインフォントとして知られ、曲線やベジェ曲線を使用して文字を表現します。AutoCADでもTrueTypeフォントを使用することができます。TrueTypeフォントは非常に幅広い文字セットとスタイルのバリエーションを提供し、一般的にデザインやグラフィックスに使用されます。

以上

BricsCAD プロキシ図形が四角で表示される場合

下図のようにプロキシ図形が輪郭ボックスのみで表示される場合、設定の「プロキシ表示」を確認してください。

menuの「設定」-「設定」を選択し、検索ボックスに「プロキシ」と入力し検索します。「プロキシ表示(PROXYSHOW)」の項目が「(2)すべてのプロキシ図形は輪郭ボックスだけを表示」になっていないか。

(2)の設定になっている場合は、下図の「(1)すべてのプロキシ図形にグラフィックイメージを表示」に変更してください。

ちなみに、プロキシ図形かどうかの確認は、menuの[設定]-[設定]で、検索項目に、「メカニカル2Dエディタ」と入力して検索してください。

「メカニカル2Dエディター(LOADMECHANICAL2D)」を「OFF」にしておくと、メッセージが表示されます。

プロキシ図形を読み込んだ時に下記メッセージが表示されます。表示したくない場合は、「ON」にしておきます。

以上

BricsCADのバージョンと対応OS

BricsCADのバージョンと対応OSのバージョンに関してまとめます。

BricsCAD VerOS Ver
BricsCAD V23Windows 11(64Bit)
  〃  10(64Bit)
BricsCAD V22Windows 11(64Bit)
  〃  10(64Bit)
  〃 8/8.1(64Bit)  
BricsCAD V21Windows 10(64Bit)
  〃  8/8.1(64Bit)
  〃  7(64Bit)
BricsCAD V20Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V19Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V16~V18Windows 10(32/64Bit)
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
BricsCAD V15Windows 10(32/64Bit)※V15.3以降で対応
  〃  8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
  〃  Vista Service Pack2 以降
BricsCAD V14Windows 8/8.1(32/64Bit)
  〃  7(32/64Bit)
  〃  Vista (32/64Bit)
BricsCAD V13Windows 8
  〃  7
  〃  Vista
  〃  XP with Service Pack 3

以上

BricsCAD モデルタブとレイアウトタブに関して

BricsCADの作図空間には、AutoCAD同様「モデル」タブと「レイアウト」タブが用意されています。これらは、タブをクリックすることにより切り替えることができます。

●レイアウトタブに関して

レイアウトには「モデル空間」と「ペーパー空間」の2つの空間があります。

・モデル空間とは・・・ベースとなる図面データの入力空間です。こちらの空間に図形を1/1で作図します。

・ペーパー空間とは・・・印刷するときのレイアウトを作成する空間です。モデル空間に作図した図形をビューポート枠をとおして表示させ、レイアウトを調整します。

レイアウトタブでは、下図のようにモデル空間の作図を表示する為に「ビューポート枠」を使用します。ビューポート枠を使用してモデル空間の作図の印刷したい範囲を表示しているイメージとなります。

●ビューポート枠内をダブルクリックすることにより、モデル空間が作業空間となります

※ビューポート枠が太く濃い表示となり、モデル空間の図形を拡大、縮小し操作できます。

●ビューポート枠は細い表示となりペーパー空間での作業となります

※モデル空間の図形にスナップすることはできますが、図形を選択や拡大、縮小することはできません。モデル空間の図形にスナップして、ペーパー空間上に寸法線を作図することができます。

レイアウトタブのペーパー空間に図枠を作成し、その図枠内にビューポート枠を指定して図枠内の配置を決めるように設定することができます。ビューポート枠内の図形の表示倍率を変えることにより、尺度変更することができます。

以上

BricsCAD 代替えフォント設定ファイル

他のCADのデータを読み込んだ時に、BricsCADが持っているフォントに表示を変えるファイルがあります。

C:\Users\[ログインユーザー名]\AppData\Roaming\Bricsys\BricsCAD\[BricsCAD バージョンNo]\ja_JP\Support

default.fmp

ファイルに指定されています。(txtファイルです)

最初に基のフォントを指定し、次に変えるフォントを指定します。

bigfont;japanese.shx

Bigfont → Japanease.shx に変更

フォント自体を置き換えるわけではないので、ご注意ください。

以上

BricsCAD 画層管理の各項目について

図面エクスプローラの「画層管理」に関して各項目の説明です。

1.カレント

カレント画層(現在作図選択されている画層)がどこか示します。カレント画層の項目に下記マークが表示されます。作図する場合、このマーク付いている画層に作図されます。

2.画層名

画層に分かり易く名前を付けます。その画層にはどのような図形が作図されているか、一目でわかるように付けておきます。項目をダブルクリックすることにより編集できます。

3.説明

画層の内容や目的を入力しておきます。項目をダブルクリックすることにより編集できます。
この時、複数の画層を選択しておくと、一つの項目説明を入力すると、選択した全ての項目に内容が反映されます。

4.オン/オフ

画層の表示/非表示を制御します。ランプアイコンが黄色の場合その画層は表示され、グレーの場合は、非表示となります。図面に表示されません。しかし、図面の再作図が必要な場合などは処理されます。作図作業で少し非表示にしておきたい場合などに使用すると便利です。
作図中の画層コントロール画面では、オン/オフアイコン(電球アイコン)は黒色で濃い黒色がオン状態、薄い灰色がオフ状態となります。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-19.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-20.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-21.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-22.png
ONOFFONOFF

5.フリーズ

画層のフリーズ/フリーズ解除を指定します。フリーズ状態の場合は、非表示となり、図形も再作図の対象外となります。多くの図形を作図して表示に時間がかかってしまう場合などに、フリーズしておくと処理時間が短縮されます。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-23.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-24.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-25.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-26.png
ONOFFONOFF

6.ロック

指定画層をロックします。ロック画層の図形は編集できません。表示していても選択できなくなります。「LAYLOCKFADECTL」システム変数によりロック画層の明暗を指定できます。デフォルトでは、暗い表示となっております。
ロック画層を選択すると、ロックされている旨のメッセージが表示されます。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-30.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-29.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-27.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-28.png
ONOFFONOFF

7.色

画層に作図されている図形の色を指定します。一つの画層または、複数の画層を選択しクリックすることにより変更することができます。図形に色指定している場合は変更されません。画層の色に変更したい場合は、図形の色の指定を「BYLAYER」で作図してください。

8.線種

画層に作図されている図形の線種を指定します。一つの画層または、複数の画層を選択しクリックすることにより変更することができます。図形に線種定している場合は変更されません。画層の線種に変更したい場合は、図形の線種の指定を「BYLAYER」で作図してください。

9.線の太さ

画層に作図されている図形の線の太さを指定します。

10.透過性

画層に作図されている図形の透過性を指定します。

11.印刷スタイル

印刷スタイルが表示されます。色を変えると自動的に変わります。通常は変更できません。

12.印刷

画層に作図されている図形を印刷する/しないを指定します。

図面エクスプローラ
での表示(ON)
図面エクスプローラ
での表示(OFF)
画層コントロール
での表示(ON)
画層コントロール
での表示(OFF)
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-31.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-32.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-33.png画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-34.png
ONOFFONOFF

13.新規VP

レイアウトにあるビューポートに作図する/しないを指定します。OFFの場合、レイアウト空間のビューポート内にOFF画層では作図できなくなります。
通常この項目はONになっています。

14.マテリアル

画層に作図されている図形のマテリアルを指定します。

以上

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BricsCAD 線種尺度(LTSCALE)に関して

線種尺度という機能を使用して、線種の表示スケールを調整することができます。
破線や1点鎖線などの線種が実線に見えてしまう場合など、線種尺度を調節することにより表示を変えることができます。

プロパティパネルの項目の線種尺度とは違い、1つ1つのオブジェクトに設定するのではなく、図面全体の線種尺度が変更されます。

上図のように、LATSCALEを変更することにより、図面全体の線種尺度が変わります。プロパティパネルの線種尺度は、選択したオブジェクトのみに有効となります。ここで、個別に線種尺度を変更していた場合、下図のように、LTSCALを設定すると、個別線種尺度と合わさって大きなピッチとなりますので、個別に特別な変更がない場合、全体の線種尺度を変更する「LTSCALE」を使用して変更してください。

線種はそれぞれ、いくつかピッチが違うものがありますので、線の種類、図面の尺度によって線種尺度を大きくしてください。ピッチが拡大されきれいに印刷できます。

以上

BricsCAD プロパティ管理に関して

BricsCADのプロパティ管理とは、BricsCADソフトウェア内でオブジェクトやエンティティに関連するプロパティ(属性や情報)を管理する機能を指します。

BricsCADのプロパティ管理では、図面、ビューポート、および図形のプロパティにアクセスできます。

  • プロパティパネルを使って、図面、ビューポート、及び図形のプロパティにアクセスできます。
  • プロパティパネルから、色、画層、線種尺度、座標、長さ、角度などのプロパティを直接編集できます。
  • マッチプロパティコマンドを使って、ある図形から別の図形にプロパティをコピーできます。
  • プロパティバーを使って、プロパティパネルに表示するプロパティの項目をカスタマイズできます。

●オブジェクトの種類

下図のようにプロパティパネルの上部の赤枠の部分は、選択されたオブジェクトの種類が表示されます。1種類のオブジェクトの場合は、そのままオブジェクト名が表示されます。

複数のオブジェクトが選択された場合、すべて(数値)

●オブジェクトの色

オブジェクトの色を変える場合、いくつか方法があります。
ひとつは、オブジェクトの画層を変更し、その画層の色に変更する方法、または、個別にそのオブジェクトの色を変更する方法です。プロパティパネルで色の項目が「ByLayer」になっている場合は、画層の色が適用されます。

中心線や寸法線など色を変えたい場合は、画層変更し画層の色にすると便利です。図形色は画層色にも優先されるので、図形色を変えた場合は、画層色には影響されません。

・画層変更による色変更

図形を選択します。

画層の項目を選択し、「∨」のアイコンをクリックし、設定画層を表示し選択します。画層が無い場合はあらかじめ画層は作成しておきます。「寸法線」画層を選択します。

選択を解除しても画層色に変更されています。

画層色ではなく、個別に色を変更したい場合は、「色」の項目が「ByLayer」となっているので、その項目を選択します。

「色」の項目を選択して変更したい色を選びます。

画層色ではなく、図形色で表示されます。

●オブジェクトの画層

オブジェクトを選択することにより、プロパティパネルに現在のオブジェクトの画層が表示されます。

画層欄をクリックすることにより、作成されている画層が一覧で表示されるので、変更したい画層を選択し変更します。

●オブジェクトの線種

オブジェクトを選択してプロパティパネルの線種の項目を確認すると、通常は「ByLayer」となっています。ここでも、画層に設定された線種か、または、個別に設定した線種を設定することができます。設定は、色の設定と同じように変更できます。

個別に設定するには、線種の項目にて、変更したい線種を選択してください。線種が足りない場合は、ロードして選択してください。もう少し詳しい操作方法は下記URLをご覧ください。
ロードに関して

●オブジェクトの線種尺度

線種尺度は、線種のピッチを決める尺度となります。初期値は「1」となっています。数値を大きくすればピッチは粗くなり、小さくすればピッチは細かくなります。
しかし、個別に線種尺度を変更するのは特別な場合だと思います。通常は「1」でお使いください。

以上

便利ツール「KBCTOOL2」は下記URLをご覧ください。

BricsCAD 線種を変更する方法は

BricsCADにて線種を変更するには、プロパティパネルを開いておくと便利です。プロパティパネルの開き方は、こちら(プロパティ管理)をご覧ください。

【操作説明】

1.プロパティパネルは先に表示させます。

2.変更したい線分を選択します。プロパティパネルでは、「線分」となり「線種」の項目が「実線」になっていることを確認します。

3.プロパティパネルの「線種」の項目を選択すると、[∨]ボタンが表示されるので、クリックすると現在ロードされている線種が表示されます。この中から変更したい線種を選択するか、無い場合は、ロードボタンから線種をロードします。線種の詳しいロード方法はこちら(線種設定)をご覧ください。

4.線種一覧から「SENTER2(一点鎖線)」を選択します。線分が一点鎖線に変更されます。

5.線分が変更されます。

以上

BricsCADの詳し説明は下記をご覧ください。

BricsCAD ユーザープロファイルの保存先

BricsCADで、ユーザーごとにそれぞれの図面環境に適した設定をカスタマイズし、ユーザープロファイルに保存することが可能です。ユーザープロファイルは複数作成することが可能です。
ユーザープロファイルは、ファイルでの保存ではなく、レジストリに記録されます。

ユーザープロファイルの内容は以下となります。

  • メインCUIファイル
  • カレントのワークスペース
  • 構成設定:レジストリとユーザー設定に保存されているすべてのシステム変数
  • デフォルトの印刷設定
  • ダイアログウィンドウの設定(例:設定ダイアログの検索オプション)
  • プロジェクト設定
  • 最新のパス
  • ステータスバー設定
  • プロパティパネルの設定
  • ツールバーとメニュー構成
  • ワークセット

ユーザープロファイルは、「ユーザープロファイルメネージャー」を起動して管理することができます。BricsCAD実行中は「PROFILEMANAGER」コマンドを起動します。

レジストリエディター

「HKEY_CURRENT_USER」-「SOFTWARE」-「Bricsys」-「BricsCAD」-「Bricsバージョン」-「ja_JP」-「Profiles」

上記に記載されます。

以上

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