BricsCAD 自動保存の保存先と保存時間の設定

BricsCADの自動保存の保存設定を説明します。

●自動保存時間の設定方法


【操作】
1.メニューの[設定]-[設定]を選択します。「設定」ダイアログが表示されますので、検索ウィンドウに「自動保存の時間」と入力し、検索します。

2.自動保存の時間間隔欄に時間を入力します。デフォルトは60分となっていますが、この欄の単位は「分」となっていますので、変更したい数値を入力してください。

●自動保存されたファイルを確認する方法

【操作】
1.デフォルトの保存先は以下となっていますので、
C:\Users\[ログイン名]\AppData\Local\Temp\

エクスプローラを起動し、「%tmp%」を入力し検索するとフォルダが表示されます。

2.保存先に「ファイル名_*.SV$」として保存されます。
使用する場合は、ファイルを移動し、拡張子を「SV$」から「dwg」に変更し読み込みます。

BricsCAD 図形の拡大(尺度変更)

図形全体の大きさを変更する操作を説明します。

●図形の大きさを変更する(尺度変更)尺度を指定する場合

図形の大きさを拡大・縮小する方法です。倍率をかけて拡大縮小します。

1.右端にあるツールバーアイコンの「尺度変更」を選択するか、メニューの「修正」-「尺度変更」を選択します。リボンメニューでは、「ホーム」-「修正」-「尺度変更」を選択します。

2.大きさを変更したい図形を選択します。右から左の選択窓で選択すると選択モレが少なくなります。選択できたら「ENTER」で決定します。

3.図形スナップを使用して固定しておきたい基点を決定します。

4.拡大する倍率を入力します。

5.図形が基点を中心に2倍に拡大しコマンドが終了します。

●参照オプションを使用しての尺度変更

正確でないPDFデータを用意し、全体の大きさを、ほぼ正確な大きさに尺度変更する方法の説明です。

【操作方法】

1.長さの正確でないPDFデータと正確な大きさの枠を描いておきます。

2.PDFデータの基点を決めて、正確な枠の基点に合わせます。移動コマンドにて、PDFの基点を正確な枠の基点に移動させます。

3.リボンmenu「ホーム」-「修正」-「尺度変更」を選択します。図形を選択して決定し、基点を指示します。

4.コマンドラインに「尺度係数 または [参照(R)/コピー(C)・・」と表示されるので、[参照]オプションを選択します。

5.PDF図形の1点目と2点目の長さを参照します。1点目、2点目の長さを指示してください。

6.次に、「新規尺度係数・・」と、表示されるので、新し尺度にするポイントをクリックします。

7.図形全体が新しい尺度になります。

以上

BricsCADの公式テキストが発売
Amazonにて発売されました。V23対応公式テキストです。以下のURLよりご確認ください。

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BricsCAD マウス右ボタンのショートカットメニューに関して

マウスの右ボタンの動作設定に関して説明します。

マウスの右ボタンのクリックでメニューを表示するか、「決定」コマンドにするかは、「設定」のショートカットで変更できます。

●設定

設定箇所は、メニューの「設定」-「設定」を選択し、「ショートカット」で検索します。
その「ショートカット メニュー」の項目で設定します。

●図計無選択時、選択時、ともにマウス右ボタンでショートカットメニューを表示せず、「決定」ボタンとする。

(ENTERキーと同じ動作)

すべての項目のチェックを外します。

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリック直前のコマンド再起動
選択右ボタンクリック選択は解除され直前のコマンドを再起動
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリック最後のポイントが始点に(まったくの新規の場合はキャンセル)
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックキャンセル

3の動作

4の動作

●図計無選択時、マウス右ボタンでショートカットメニューを表示します。

図形の選択時は、メニューを表示せず、「決定」ボタンとする。

■ショートカットメニューのデフォルトモードを有効

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリックデフォルトのメニューを表示
選択右ボタンクリック選択は解除され直前のコマンドを再起動
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリック最後のポイントが始点に(まったくの新規の場合はキャンセル)
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックキャンセル

1の動作

3の動作

4の動作

●図計選択時、マウス右ボタンでショートカットメニューを表示します。

図形の無選択時は、メニューを表示せず、「決定」ボタンとする。

■ショートカットメニューの編集モードを有効

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリック選択は解除され直前のコマンドを再起動
選択右ボタンクリックデフォルトのメニューを表示
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリック最後のポイントが始点に(まったくの新規の場合はキャンセル)
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックキャンセル

2の動作

3の動作

4の動作

●図計選択時、無選択時マウス右ボタンでショートカットメニューを表示します。

コマンド実行時、メニューを表示せず、「決定」ボタンとする。

■ショートカットメニューのデフォルトモードを有効
■ショートカットメニューの編集モードを有効

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリックデフォルトのメニューを表示
選択右ボタンクリックデフォルトのメニューを表示
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリック最後のポイントが始点に(まったくの新規の場合はキャンセル)
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックキャンセル

1の動作

2の動作

3の動作

4の動作

●図計選択時、無選択時マウス右ボタンをクリックで「決定」とします。

ボタンを長押しすることによりショートカットメニューを表示します。
コマンド実行時、メニューを表示せず、「決定」ボタンとする。

■ショートカットメニューのデフォルトモードを有効
■ショートカットメニューの編集モードを有効
■ポインティングデバイスの右ボタンを長く押しているときショートカットメニューの表示を可とする

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリック選択は解除され直前のコマンドを再起動
1-1無選択右ボタン長押しデフォルトのメニューを表示
選択右ボタンクリックデフォルトのメニューを表示
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリック最後のポイントが始点に(まったくの新規の場合はキャンセル)
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックキャンセル

1-1の動作

2の動作

3の動作

4の動作

●図計無選択時、選択時、ともにマウス右ボタンでショートカットメニューを表示せず、「決定」ボタンとし、コマンド実行時には常に表示する。

(ENTERキーと同じ動作)

■ショートカットメニューを表示(コマンド実行時には常に表示)のみチェックを入れた場合

動作内容

図形選択有無動作内容処理結果
1無選択右ボタンクリック直前のコマンド再起動
選択右ボタンクリック選択は解除され直前のコマンドを再起動
図形選択、グリップ選択時右ボタンクリック編集メニュー表示
4図形選択、グリップ選択、ダイナミック入力時右ボタンクリック入力値決定
Lineコマンド実行時(初めて)右ボタンクリックメニュー表示
6Lineコマンド2点目以降右ボタンクリックメニュー表示

3の動作

4の動作

5の動作

6の動作

BricsCAD V20~ 全体をダークカラーからライトカラーに変更したい

BricsCAD V20からデフォルトのダーク調を明るい色に変更する方法です。

【操作】

1.ツールバーまたは、リボンメニューのある位置にて、マウスの右ボタンをクリックします。
メニューが表示されるので、「ダークインターフェイス」のチェックを外します。

ライトカラーに変更されます。

【その他】
または、コマンドラインに

COLORTHEME

と、入力し「ENTER」をクリックします。
値が 0の場合、ダークカラーテーマとなっていますので、「1」を入力し「ENTER」をクリックします。

COLORTHEME = 1 は、ライトカラーテーマとなります。

BricsCAD ByLayerとByBlockの違い

ブロック図形を作図する場合、図形をByBlockにするか、ByLayerにするかにより、違いがあります。ByLayerとした場合、ブロックを作図した時の、Layer情報を保持します。ByBlockにした場合、図形固有の情報は持ちません。ブロックの挿入時のLayer情報に色、線種が変更されます。

上のブロックは、円と矩形がByBlockで作成し、線分は、ByLayerとなっています。
矩形と円は、ブロック挿入時の画層の情報に変更されますが、線分に関しては、ブロック作成時のLayerの情報のまま、保持され、挿入時に、そのLayerが無い場合は、作成され追加されます。

常に、Layer情報を変更したくない場合は、ByLayerで、変更したい場合は、ByBlockで作成します。

同じLayer名がある場合は、その情報が反映されます。Layer名だけは変わりません。

BricsCAD ファイルに保存される設定

図面ファイルに保存される設定は以下のものとなります。

1.画層設定
2.文字スタイル設定
3.寸法スタイル設定
4.線種設定
5.マルチ引出線スタイル設定
6.表スタイル設定
7.ページ設定(印刷設定等)
8.精度
9.図面範囲

上記設定はすべて「ファイル」に保存されます。テンプレートとして登録することにより便利な運用が可能となります。

BricsCAD ダイナミックUCSの固定方法(3D)

3Dモデリング作業に関して、ダイナミックUCSをONにしておくことにより、作業効率が良くなります。しかし、UCSが面により変わりすぎると作業がしずらくなります。

「ダイナミックUCS」をONにすることにより、作図コマンドを選択し、面を選択するとそこにUCS座標が移動しますが、そのままだと、他の面にふれるたびに、移動してしまうので、使いにくいと思われる方もおられるかと思います。

UCS指定を固定したい場合、ダイナミックUCSで面に設定され時にその場所を固定するには、「Shift」キーを押すことにより、選択面が水色に変わりUCSが固定されます。

固定を解除したい場合は、再度、「Shift」キーをクリックしてください。
カーソルの移動先にUCS座標が移動されます。

以上

BricsCAD ライブラリ登録に関して

BricsCADではライブラリパネルを表示すると、登録したdwgファイルを簡単に挿入することができるようになります。デフォルトではライブラリパネルは表示されていませんから、その表示方法、設定方法、図形等の登録方法を説明します。

●表示方法

1.ライブラリパネルを表示するには、ツールバー、または、リボンメニューの上で、マウス右ボタンをクリックし、ショートカットメニューから「パネル」「ライブラリ」を選択し、チェックを入れます。

次のようなパネルが表示されます。

●設定方法

ライブラリの中で表示できる項目の選択は、下記メニューから選択できます。
パネルの右上の➀の「ハンバーガーアイコン」をクリックし、必要な②の項目のチェックだけ残すことにより表示できる項目を選択できます。2D作図のみの場合は、「Bricsys 2Dライブラリ」と「ユーザライブラリ」のみチェックを入れておけば良いでしょう。ユーザーライブラリのチェックを外すと、作成したユーザーが作成したフォルダが表示されなくなります。

●登録方法

1.ライブラリパネルの右下にある➀の+ボタンをクリックします。

2.「ブロックをライブラリに追加」ダイアログが表示されます。

3.ダイアログの各項目を入力します。
②の項目
 ・図面内の図形を選択・・・・・・・図面内の図形の一部を選択して登録します。[?]マークアイコンをクリックして登録する図形を選択します。
 ・図面全体・・・・・・・・・・・・図面全体を登録します。
③の項目
 図形の登録する名称を入力します。
④の項目
 図形を登録するフォルダを選択または、新しく作成することができます。
 ⑪の「∨」をクリックして既存のフォルダを選択することができます。
⑤の項目
 ライブラリの基本フォルダが表示されます。この「ProgramData」フォルダは通常は非表示フォルダとなっていますので、設定を変更しなければ、エクスプローラでは表示されません。
⑥の「オプションを表示」の「∨」をクリックすると設定項目が増えます

⑦の項目
 ・保持  
 ・ブロックへ変換  ・・・・  ブロックとして登録されます。
 ・削除  ・・・・・・・・・  削除することができます。
⑧の項目
 ミリ、インチなどの単位を変更することができます。
⑨の項目
 基点を変更することができます。[?]アイコンをクリックして、図形の基点を指示します。
⑩の作成ボタン
 作成し登録します

4.ライブラリに新しいフォルダが登録されます。

5.ライブラリを選択すると図形が登録されています。

●ブロックの削除方法

1.ライブラリパネルの削除したいブロックにカーソルを置くと、赤丸のアイコンが表示されます。

2.そのアイコンをクリックすると、下図のようにゴミ箱マークが表示されるので、そのマークをクリックします。

3.「コンポーネントを削除」メッセージが表示されますので、[はい]をクリックして削除します。

●作成したフォルダの削除方法

1.下図のライブラリパネルの赤丸部分のアイコンをクリックします。

2.表示されたメニューの「ライブラリを管理」項目を選択します。

3.「設定」ウィンドウが開き「ライブラリディレクトリパス」が表示されるので、パスをコピーしてエクスプローラでそのパスを開きます。
注)ディレクトリパスの最後の ; (セミコロン)は不要です。

4.削除したいフォルダを選択し、直接「DELETE」キーで削除してください。

以上

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