簡単な回転板をアニメーションにて動かす方法を説明します。アニメーションを作成する為には、コンポーネントを作成し、距離拘束や角度拘束を使用してコンポーネントを指定することにより、アニメーションを設定することができます。
※コンポーネントとは、「構成要素」「部品」などを意味します。
●1つの回転板をアニメーションにて動かす設定
1.コンポーネントの登録方法
【操作方法】
1.一旦、回転板の軸となる円柱(赤丸の円柱)をコンポーネント登録します。
2.メニューの[メカニカル]-[アセンブリ]-[コンポーネント形成]を選択します。
3.コンポーネント作成する円柱を選択し、「Enter」で決定します。
4.次に保存方法は「ローカル」を選択し、軸部品の基点を指示します。
※外部にするかローカルにするかは自由に選択してください。
5.コンポーネントの名前を指定し登録します。
6.これでコンポーネントとして軸が登録されました。
2.3D拘束の設定(同心円、角度、固定)
アニメーションをする場合、3D拘束が必要となりますので、直線運動の場合は、距離拘束、回転運動の場合は、角度寸法拘束を設定しておく必要があります。
【操作方法】
1.同心円拘束を使用して、軸を回転板の中心に配置します。リボンメニューの[3Dパラメトリック]タブを選択し、[同心円]を選択します。
2.回転板の穴の側面と軸の円柱の側面を指定します。
3.軸が自動的に回転板の穴に配置され、メカニカルブラウザに「同心円」として登録されます。
4.回転板を回転させる為、軸を固定します。[固定]コマンドを選択し、軸ブロックを選択し、「Enter」で決定します。
※この時ブロック全体を選択してください。面などの選択になっていないか注意してください。
5.固定として登録されます。
ブロック全体が選択状態となります。
6.最後に「角度寸法」拘束を指定します。[角度寸法]コマンドを選択します。コマンドラインに「1番目の図形を選択、または、指示・・・」と表示されるので、[ブロック(BL)]を選択します。
7.コマンドラインに「ブロック参照を選択:」と表示されるので、回転板ブロックを選択します。
8.コマンドラインに「相対座標系サブ図形を選択・・・」と表示されるので、「YZ平面」を選択します。この時の座標系は、回転方向と90°に向かう面の座標平面を指定します。
9.「2番目の図形を選択...」と、表示されるので、ここでも再度、[ブロック(BL)]を選択します。
10.次に「軸」ブロックを選択し、相対座標系サブ図形では「YZ平面」を選択します。
11.最後に角度を指定しておきます。動かしたい角度を指定してしてください。
12.角度拘束の項目が表示されます。
13.メカニカルブラウザの角度寸法拘束を選択し、マウス右ボタンのショーットカットメニューの[アニメイト]をクリックすることにより、簡単な動作が確認できます。
<<動画再生>>
これで、3D拘束の指示は完了です。
3.アニメーションの設定
アニメーションの設定は、距離拘束、角度寸法拘束に対して指定する必要がありますので、アニメーション設定の前には各設定を行っておきます。
●回転体が1つの場合
【操作方法】
1.メニューの[表示]-[アニメーション編集]コマンドを実行します。
2.アニメーション編集パネルが下側に開きます。
3.「カメラ」と表示されている箇所をクリックし、「平面角度_5」を選択し、左端にある水色の+ ボタンをクリックします。
4.タイムラインの下に「平面角度_5」の項目が追加されますので、右の + ボタンをクリックし表示時間を調整します。最初に 0.03秒の表示時間が水色の帯で追加されますので、設定した時間に修正します。
5.表示時間はマウスで水色の帯の端をつかんで、ドラッグして伸ばすこともできますし、右端のパラメタウィンドウで、それぞれの項目を編集できます。終了時間を1秒、終了値を360 と入力します。終了値はここでは処理する角度を入力します。回転板を180°動かすか、360°動かすのか設定します。
6.アニメーションの再生ボタンをクリックすると、表示は下の図のように一時停止ボタン表示に変わり、回転板が360°回転します。
<<動画再生>>
●回転体が2つの場合
【操作方法】
1.
以上