ACAD-DENKIのオプションソフト「ACAD-Parts」の部品マスタの登録方法に関して説明いたします。
部品マスタ登録
ACAD-DENKIにてACAD-Partsを使用して部品表を作成するか、布線処理プログラムにて布線処理や測長処理をするにあたり、部品マスタの部品情報の入力が必要となります。
部品マスタデータの登録方法を簡単な例をもとに説明します。
1.部品マスタメンテナンスの起動
スタートメニューの[プログラム]-[Alfatech]-[アルファテック ランチャー]を起動します。
「アルファテックランチャ」ダイアログが起動するので、「管理ツール」-「ACAD-Parts」-「部品マスタメンテナンス」を起動します。
「部品マスタ編集」ウィンドウが起動します。
2.部品マスタ編集ウィンドウの説明
- 検索項目を選択し、検索文字を入力、複数項目で検索情報を入力するウィンドウです。
- 端子情報と附属品情報を入力、確認するウィンドウです。
- 登録されている回路シンボル、盤図シンボル、3Dシンボルが表示されます。
- 部品情報を一覧表示させ閲覧、入力できます。
- 検索した部品コードをキーとした部品情報が複数表示、入力、編集できます。
3.部品情報の入力
⑤のウィンドウの中にある[行挿入]を選択すると選したセルの上に新しい行が追加されます。
設定する部品情報の項目は、目的(部品リスト作成、シンボル入力(部品マスタ)コマンド利用等)によって様々ですが、布線処理に必須な項目は「部品コード」「型式」「端子情報」となります。その中で、部品情報入力は必須項目は「部品コード」となります。「部品コード」はユニークな番号を入力します。
No | 項目 | 意味 | 例 |
---|
1 | 部品コード | 部品の種類を区別するコード(ユニークな番号) | IRY001A |
2 | 型式 | 部品の種類をあらわす記号 | MY2 |
上記を入力し「登録」ボタンを押し基本情報を登録します。他に必要な項目があれば入力しておきます。部品コードはグレーに変わり登録されます。
4.附属品情報の登録
②の項目の「附属品」タブを選択し、「行追加」ボタンをクリックし項目を新しく行を追加します。
MY2のリレーソケットの型式は「PTF08A」となるので、「候補一覧」ボタンをクリックして一覧から選択します。附属品候補一覧には附属品として登録した部品のみ表示されます。「附属品候補一覧」ウィンドウは「X」をクリックして閉じます。
※附属品の情報を有効にするには、回路図のシンボル入力欄にグループ情報の項目の入力が必要となります。デフォルトでは「-」が入力されます。「-」の場合は回路入力でもそのまま入力されますので便利です。
「登録」ボタンをクリックすることにより登録されます。
5.附属品部品として登録する方法
リレーのソケットなど電気部品の附属品として登録したい場合の方法です。通常の部品登録のように項目を登録します。次に、付属品として登録したい部品を選択します。マウスの右ボタンをクリックし、ショートカットmenuから「附属品指定・解除」項目を選択します。
[登録]ボタンをクリックすることにより、附属品の項目に「<附属品>」と表示され、グレーとなり登録確定されます。
この附属品登録により附属品登録時の附属品一覧に表示されるようになります。
6.端子情報の登録
端子情報を登録しておくと、電気回路シンボル配置時に登録された端子情報を回路図に反映させることができます。
端子項目の説明
No | 項目 | 意味 | 範囲 | 例 |
---|
1 | 端子番号 | 電気部品の端子の番号 | 最大10文字 /,¥:*<>| (全て半角)は使用不可 | 1 |
2 | DX | シンボルの挿入基点から端子までのX軸の距離 | +ー9999999.9 省略時は0 | |
3 | DY | シンボルの挿入基点から端子までのY軸の距離 | +ー9999999.9 省略時は0 | |
4 | DZ | 端子の高さ | +ー9999999.9 省略時は0 | |
5 | 配線余長 | 端子毎の電線の余長 | +ー9999999.9 省略時は0 | |
6 | 端末処理 | 端子のアンプサイズ | 英数字 | M3 |
7 | コネクタ | 端子に1本しか配線できないフラグ | 1/0 、 省略は0 | 1 |
8 | 向き | 電線とチューブの入線方向を指定します。 T(上から)、B(下から)、L(左から)、R(右から) | T/B/L/R 、省略は T | L |
9 | 上下 | 端子の高さ U(上段)、D(下段)。 高さが同じ場合は省略 | U/D 省略は U | U |
10 | コネクタ器具名 | コネクタ端子がある場合、コネクタ器具番号を入力し 複数の端子がある場合の区別名となります | 最大20文字、省略可 /,¥:*<>| (全て半角)は使用不可 | CN1 |
布線処理にて必要な情報は以下のものとなります。
(1)端子番号
(2)端末処理
その他の情報は省略された場合、デフォルト値が設定されます。
端子情報の入力
関連情報リストウィンドウの端子タブにて入力します。必要な端子数の数ほど、[行追加]ボタンをクリックして行を追加します。そして各項目欄に下のように入力します。
[登録]ボタンをクリックし登録して入力を完了します。端子の欄に「8」と表示されます。端子情報が入力されている場合、端子の欄に端子数が表示されます。
以上