BricsCAD V22 の5つのポイント
1.コアの強化
- 新しい開発アプローチ。継続的なコードの改良。
- 複数の機能強化により、図面データの保全性が向上
- BLADE LISP、.NET、BRXの各APIのパフォーマンスと安定性を向上し、カスタマイズをより安定して行える環境を提供
2.パフォーマンス強化
- ロードや再描画をマルチスレッド化し、レスポンスを向上。デザイン時間をより効率的に利用可能にしました。
- コマンドを統一(3D操作、回転、モデリング)し、より効率的で一貫性のある操作感を実現。
- BricsCADの文字編集機能を強化し、パフォーマンスが向上。特に複雑な図面で効果を発揮します。
- その他にも様々はスピードアップ(点群処理、図形選択、レスポンス)を実現。
3.互換性の強化
- BLOCKREPLACE(ブロック変換)やBLOCKTOXREF(ブロックを外部参照変換)など、生産性を高める新しい機能を搭載。
- 文字枠の設定など、マルチ引出線の互換性を強化。
- MAPTRIM(境界の外側をトリムする機能)などの機能を搭載し、BricsCADへの移行を容易に。
- 新しいARRANGE機能で、図形をより速く、より柔軟に整理可能に。
- その他にも従来の互換CAD機能を改善。
4.データを最適化する機能強化
- AI搭載インテリジェントな「BLOCKIFY(ブロック化)」機能を強化し、作業効率を向上。
- コピーガイド機能が3Dデータにも対応し、モデルの作成や修正にかかる時間や労力を削減。
- コピーガイドとガイド移動の適用がより柔軟になり、より多くの場面で対応可能に。
- 入力データにポリラインを自動的に適応させる機能で、点群データなどをより効率的に利用可能に。
- その他にも様々なデータを最適化する機能が強化されました。
5.拡張性:拡張エンジンの強化
- .NETの新しいメソッドやその他の機能強化により、開発パートナーに強化されたエンジンを提供。
- BRXのクラスを追加し、柔軟性と拡張性がさらに向上。
- LISPの改良により、タイミングとパフォーマンスが向上。
- 点群管理ツール及び土木設計ツールの機能強化と新機能追加。
●パフォーマンス強化
■処理スピードが大幅アップ
マルチスプレッド対応で、図面読み込み、描画速度が大幅に向上、大容量の2D、3D図面の表示や図面編集のレスポンスも改善しました。
使いやすいUI(ユーザインタフェース)
プロパティパネルや各種ダイアログを改善し、使いやすさにこだわりました。
フォントファイル(extfont2.shx)
新たにextfont2.shxフォントが追加されました。これは、BricsCAD独自フォントです。
他社CADの同名フォントと完全に一致するわけではありません。しかし、文字幅等は合うように調整されています。
●ブロック機能の進化
・複数図形を1クリックでブロック化
■ブロックの置換手順の簡略化
「BLOCKREPLACE」コマンドにより「ブロックを置換」ダイアログが表示され、置き換えたいブロック、置き換えるブロックを指定して置換できます。
・外部参照手順の簡略化
・パラメトリックブロックのパラメータ設定拡張
■ブロックの外部参照化(BLOCKTOXREF)
ブロック図形を簡単に外部参照に変換することができます。
外部参照にしたいブロック名を選択し、「外部参照への変換に置換」にチェックを入れ、「OK」をクリックするとブロック図形を外部参照に変換します。
●ACM対応の強化(Pro以上)
ACMメカニカルオブジェクトの読込・編集の強化
・ACMオブジェクトの削除
・溶接・仕上げ記号対応(ANSI、DIN、ISO、JIS機能サポート)
■ACMテンプレートの追加
ACMのように規格付テンプレートが追加されました。溶接・仕上げ記号は、このテンプレートを使用して作図してください。
●BIM 機能強化
・BIMデータ相互性強化
IFCやRevitデータ(rvt,rfa)のデータ相互性の強化
・図面化機能
BIM断面で2次元図面作成時の寸法記入が容易となり、BIMモデルと連動
・配管モデル作成
線分やポリラインにプロファイルを割り当て、配管モデルを作成
●Mecanical 機能強化
■BOMの進化
サムネイルの追加と項目のカスタマイズが可能、コンポーネントに対し、任意のプロパティ情報が追加でき、BOMに記載が可能です
■板金の進化(SMQUICK)
1クリックでソリッドモデルをシェルと同時に板金モデルに変換
削除する面を指定し、板厚を指示し、自動実行すると自動で板金化することができます
●その他の注目機能
・点群
バブルビューで作図/モデリングが可能
・土木設計
土木設計機能の大幅強化(コリドー機能・LandXML読込等)
以上